同人誌・同人グッズをつくるならK9 データ作成方法

仕上げ・注意点 DATA

より綺麗な本に仕上げるために

全ベタやベタを多用した原稿はインクの乾燥に時間が必要となります。
まれにウラうつり状の汚れが発生したり、短納期のセットですと印刷が間に合わなくなる恐れもでてきます。
表現上の兼ね合いもあると存じますが極力お控えください。
お使いになる場合は事前にご相談ください。ご協力お願い致します。

トーンやグレーの濃度(%)について

濃度(%)の設定

10%~80%程度を目安に使用して下さい。
薄すぎるトーンは白く飛んでしまったり、逆に濃すぎるトーンは黒く潰れてしまうことがあります。

アンチエイリアスについて

アンチエイリアスとは…

アンチエイリアスとはディスプレイでの表示を綺麗にするための機能ですが、印刷では綺麗に再現されません。
フォントもトーンと同じく、アンチエイリアスがかかっていると綺麗に印刷されません。
モノクロ原稿で文字ツールを使用する場合はアンチエイリアスのチェックを外してください。
(カラー原稿では問題ありません)
アンチエイリアスがかかっているかどうかは、ピクセル等倍にすると確認することが出来ます。

  • (1)アンチエイリアスあり
  • (2)アンチエイリアスなし

文字やトーンの周りのぼやけたようなところがアンリエイリアスです。
文字にアンチエイリアスがかかっていると、文字がぼやけて印刷されます。

モアレ(干渉縞)対策について

モアレとは…

モアレとはトーンの重ね貼りなどをした時に網点同士の干渉によって模様のようになる現象です。
これを防ぐためには、
1.異なった線数(ライン)のトーンを重ね貼りしない。
2.グレーの塗り潰しの上にトーンを貼らない。
3.トーンを貼った後に画像の拡大縮小をしない。
4.グレーのトーンやアンチエイリアスのかかったトーンを使わない。
などの注意点があります。
拡大縮小した場合には、アンチエイリアスがかかってモアレの原因となってしまいます。

対策1:トーンのアンチエイリアスをなくす

  • (1)アンチエイリアスあり
  • (2)アンチエイリアスなし

(1)のように網トーンにアンチエイリアスが発生した状態で印刷をするとモアレが発生します。
(2)の状態であればモノクロ2階調はもちろん、グレースケール形式でもモアレは発生しません。
ただし、2階調で処理を行ってもその後データを拡大、縮小、角度調整などした場合必ず発生します。

クリップスタジオ・コミックスタジオで作成される場合は、データを書き出す際、色深度を『モノクロ2階調』にすることを推奨いたします。

対策2:グレー地のベタ上にトーン加工をしない

  • グレー地のベタ上にトーン加工

対策3:グレー色のトーンを使わない

  • グレー色のトーン

グレーは網点化されるため網点の中でさらに網点が発生しモアレとなります。
白黒のアミになっているトーンの濃度を100%以下にすると、アミ点の一つ一つがグレーになり、モアレが発生します。効果を狙ったものを除き、トーンは黒(K)100%で作成ください。